教育と研究


医学生・研修医・専修医の方へ

研修医や学生は、まず練習装置を用いて、内視鏡挿入や操作方法、観察の手順、撮影のポイントを理解し練習します。研修医は指導医とマンツーマンで検査にあたり、内視鏡写真の読影を一緒に行います。消化器専修医は、入局1-3年目に上部・下部消化管検査を行い、2年目以降、希望に応じ、治療内視鏡やERCPに携わることも可能です。
3年間で消化器内視鏡全般の経験を積み、その後は、エキスパートの育成を目指します。当センターでは、ESDなどの内視鏡治療で著名な腫瘍センターの矢作教授を始めとした多数の指導医が若手医師に対する教育を積極的に行っています。また、各科医師が集まる合同クラスターカンファレンスを毎週開催し、症例検討のみならず、国内外のゲストをお招きした教育講演も頻回に行っています。教育カリキュラムを充実させるべく、多彩な研修コースを用意して、次世代のエキスパートの育成を目指します。

また、一般・消化器外科や腫瘍センターとも連携し、内視鏡を用いた消化管疾患に対する臨床研究、基礎研究、機器開発研究を積極的に行っています。腫瘍センターが有する大動物を用いた内視鏡研究なども積極的に推奨しています。特殊光や顕微鏡レベルまで観察可能な超拡大内視鏡を用いた炎症性腸疾患に合併した大腸癌の診断や予後予測因子の検討に関する研究、CEを用いた潰瘍性大腸炎患者に対する大腸検査、MR enterography とBEを用いたクローン病患者に対する小腸病変の評価など、最先端の診断学を研究し、学ぶこともできます。